6月24日(水)より港区六本木にある国立新美術館にて
1989年から現在までの約25年間に製作された作品を8つのテーマで紹介する展覧会
ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム展が行われています
コチラにおいて艦これも含まれているとのうわさを聞きつけたので早速管理人も行ってきました

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概要

展覧会名:ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム展
会期:2015年6月24日(水)~8月31日(月) ※毎週火曜日休館
開館時間:10:00~18:00 金曜日は20:00まで(入場は閉館の30分前まで)
会場:国立新美術館 企画展示室1E
観覧料
当日:1000円(一般) 500円(大学生)
前売:800円(一般) 300円(大学生)
公式ページ:http://www.nact.jp/exhibition_special/2015/magj/


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国立新美術館には初めて来たのですが、都心とは思えないほどの広大な敷地に
前衛的な美術館といった印象です。平日ですが、すごく賑わっていました


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美術館なので会場内は撮影厳禁です
入場してすぐの位置にガイドブックもあります
しかし特にガイドなしでも見るだけで楽しめる作りになっています
こんな感じ(他サイトさんに飛びます)

会場内の展示はテーマごとに分かれており

現代のヒーロー&ヒロイン
テクノロジーが描く「リアリティー」―作品世界と視覚表現
ネット社会が生み出したもの
出会う、集まる―「場」としてのゲーム
キャラクターが生きる=「世界」
交差する「日常」と「非日常」
現実とのリンク
作り手の「手業」

という8つの区切りで展示されています

全ての作品に対してパネル展示だけでなく、映像、原画展示、実物展示
体感型の展示などそれぞれの作品に合わせた展示になっています


管理人的に各テーマごとに気になったポイント
現代のヒーロー&ヒロイン
これぞ王道っていう作品紹介のゾーン
NARUTOや名探偵コナン、鋼の錬金術士や少女革命ウテナ、ドラクエ4など
作品はよく目にするいわゆる有名ドコロなのですが、解説が本当に詳しい!
製作側からの目線も入っているのが印象的でした
1つ目のゾーンなのにこの濃厚さはヤバいなとまず感じる事が出来ます
こんな感じ(他サイトさんに飛びます)

テクノロジーが描く「リアリティー」―作品世界と視覚表現
1つ目のパネル&映像展示を見終わると次はリアリティとゲームの世界
攻殻機動隊シリーズ、デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!、サマーウォーズなどの
ネットワークやロボット物をメインにしたいわゆる映像作品系から始まり
バイオハザードやMETAL GEAR SOLID等のゲーム作品、こちらは3DCGとしての視覚表現
といった比較的現代寄りの作品展示ゾーン
ココらへんの展示から一部ゲーム作品は遊ぶことが可能です
SF物や近未来物が好きな提督なら是非ゆっくり観たい作品が多数展示されています
管理人的にはAPPLESEEDがあったので嬉しかったゾーン
攻殻機動隊とパトレイバーがかなり力入ってたように感じました

ネット社会が生み出したもの
インターネット発の作品やインターネット社会が広めた個人作品を扱っているゾーン
ほしのこえ、メカクシティアクターズ、ひぐらしのなく頃にやぐんまのやぼうまで
東方紅魔郷やひぐらしのようなPC作品はその場で遊ぶことが出来ました
しかしあの場でノベルゲームをやるというのもなかなかLV高いぞ・・・
管理人的には思わずにやりとしてしまう展示ゾーンでした
Oculus Riftを使った作品「CRIMSON ROOM」等かなり新しい作品の展示もあります

出会う、集まる―「場」としてのゲーム
ドラクエⅨ、FF新生エオルゼア、モンハン等の人が集まってプレイするゲームに始まり
ゲームの歴史を現代まで振り返るゾーン
ファミコンからアーケードゲームまでそれぞれのハードごとの歴史も振り返ることが出来ます
ウルトラストリートファイターⅣの横にストリートファイターⅡが展示されていたり
太鼓の達人の実機が遊べる形で展示されていたりゲーム好きな提督なら必ずやったであろう
任天堂作品をメインのコーナー
最近なにかと話題のスプラトゥーンやまだ発売前のマリオメーカーなど
こちらも映像だけでなく体感重視の歴史を感じる展示になっていました
シーマンに食いついている外国の方が係員に説明を受けているところを通りがかったのですが
アレを果たして理解出来るのだろうか・・・

キャラクターが生きる=「世界」
初音ミク、アイカツ、アイマスのような世界観とそれぞれのキャラクターを持つ作品のゾーン
実況パワフルプロ野球やウイニングイレブンのようなスポーツ
ラブプラスやときめきメモリアルのような学生時代と恋愛
戦国BASARAのように歴史をキャラに昇格させた作品まで
艦これはここに配置されていました

しずまよしのり氏の大和を前面に押し出した観る展示となっており
独自の世界観を持つ艦これをフィギュア、艦これアニメ1~3巻、艦娘型録など
メディアミックスも含めて紹介されていました

初音ミクの展示がライブ風になっていたり、アイマスは映画の台本の展示があったり
けいおん!は写真厳禁の会場内なのに何故か記念撮影したくなるようなセット展示だったり
それぞれの作品ごとの世界観を味わえる展示ゾーンになっています

交差する「日常」と「非日常」
ここは映像作品のみのゾーンとなっており、あずまんが大王、らき☆すた等の日常メインの作品
最終兵器彼女や新世紀エヴァンゲリオン等の非日常がメインの作品をそれぞれ見比べ
非日常の中の日常性や日常物の中の非日常性による物語の一体感を味わえるコーナーになっています
26個のスクリーンでエヴァ全26話が流れているそばであずまんが大王が流れていたり
涼宮ハルヒの憂鬱EDが聞こえてくるという不思議なゾーンになっていました
アニメやマンガでお馴染みの「日常」は無かったんだよなぁ・・・、ピッタリだと思うんだけどなぁ・・・
なんて考えつつそれぞれの映像コンテンツと歴史を感じることの出来たゾーンです

現実とのリンク

今までの展示ゾーンでもマンガは少し出てきていましたが、ここがマンガのメインとなるゾーン
ジョジョリオン、MAJOR、モンキーターン、鉄子の旅、3月のライオンなど全て原画展示されています
坂道のアポロン、俺物語!!、銀の匙といったアニメ化した作品もちらほら
ここでのゾーンのタイトルのとおり、どこか現実感のある作品やスポーツ、恋愛作品がメイン
というのはわかるのですが展示順番が結構面白く、少年漫画少女漫画区別なく並べている(?)ので
少女漫画物の間にジョジョリオンが展示されていてちょっとびっくりしました
あー、どこかで見たことはあるなぁという作品が多いのとそういう展示順番になっているので
ここでも原画をたっぷり楽しむことが出来ます

作り手の「手業」
いよいよ最終ゾーン
GANTZ等のデジタル化された技術から始まり、日本アニメ(ーター)見本市
パプリカ、手塚治虫作品メトロポリスなどで終わりのゾーン
ここでの見どころは何と言ってもマクロスプラスの板野サーカスと呼ばれる作画のパネル展示!
壁一面に展示された1コマごとの作画、実際の動画、さらに背景等の線画設定
いやー、ヤバいッス。観るだけでこれやばいと感じさせるあのゾーン・・・

最後に各種おみやげコーナーがあって終了です
こちらでは展示会の中の作品の一部の本やグッズ、公式本等が販売されています


雑感
まず展示量が本当に膨大です。面白かったのであっという間という感じでしたが
そこそこ混んでいたということもあり、管理人は展示物の約8割を観て回ったのですが
おみやげコーナーにたどり着くまでに入館から約2時間が経過していました
今回は1人で来たのですが、展示全般に懐かしさを感じることが出来たので
ゲーム&アニメ友達と来るのが盛り上がれて一番かもしれません(会場内では静かにしましょう)

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ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム from 1989

今回の展覧会の公式本も出版されており、展覧会がすごく良かったのでその場で買ってきました
amazonでも購入可能な模様


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分厚い・・・!自立します
艦これ限定版4巻と分厚さを比べてみたのですがご覧のとおりです


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全375ページ
展覧会内で展示されていた作品に加えて展示されていない作品についても紹介があります


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マンガだけでもこの量です


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作品紹介はカタログ形式のように各2ページずつ取り上げられています
マンガ、アニメ、ゲーム図鑑みたいな楽しみ方に加えて
各コラムが読み応えがあって良かったです


その他パンフレット等
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艦これは展示番号75 ゲーム枠


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ガイドブックという名前のマンガ
パネル展示が全て丁寧なのでガイドブックなしでも大丈夫!






艦これの展示だけ観ることが出来ればいいかなぁとか思っていたら予想以上の展示に出会えました
開館時間の長い金曜日や土日などに遊びにいくのも良いかもしれないですね!